今回ご紹介するのは、私の同期であり、友達であり、良き相談相手でもある、とっても身近なこの方です。
「坂巻優子さん」
「優子」の名前の通り、おだやかで心優しく、一緒にいる人を癒しの空間に引き込む不思議な力を持つ女性です。
本当はこの企画が始まった時一番最初にインタビューしたのですが、もっと付き合っていくうちに色んな顔が見えるかも!と記事にするのはその時にしようと温めていました。
坂巻さんは本社の建築営業部勤務なので店舗勤務の私とはほとんど会えませんが、時間を見つけてはご飯を食べたりお酒を飲んだりして、悩み相談をしたり他愛もない話をしています。
人の話を聞くことが上手で、優しい中にしっかりと芯のある坂巻さんの魅力を、是非みなさんに知っていただけたら嬉しいです。
坂巻さんが生まれたのは、飯田市松尾、生まれも育ちもれっきとした飯田人です。
小さい頃の坂巻さんは、おっとりした雰囲気からは想像がつかないほどやんちゃだったそうで、男の子と一緒に毎日野球をしていたというからびっくりです。小学校低学年で、すでに大人三人前を平らげる程の胃袋を持ち、外食でもしっかり3人前を頼んでいたそう。
昨日何してました?と聞くと、いつも「ご飯食べてました。」という坂巻さん。食べることが大好きなようです。
一方、二人兄弟のお兄さんは、どうやったら永遠にゲームボーイができるかと悩み、ついには自分の部屋に自転車を持ち込んで発電し、電池を充電していたという発明家中学生だったようです。
反対に坂巻さんは理科は苦手で、物語のある歴史、特に日本史が大好きだそう。
―いつの時代が好きですか?
「江戸時代です。だって平和そうじゃないですか。あの楽しくのほほんとした感じ、好きです。人が働いてなさそうな感じも、好きです(笑)」
―他に好きな科目はありますか?
「図工です。物を作り上げていくことが好きなんです。自分の好きにできるところが特に!」
(大学時代、建築科での卒業制作で、都市の中にある美術館。小さいことをコツコツ積み上げていくことが得意だそう。)
?中学校を卒業し、風越高校へ進学。家政科希望でしたが、坂巻さんの年に家政科がなくなったため、普通科へ進学します。中学ではバスケ部でしたが、高校では写真部に入り、講師の先生指導の下、中古のカメラを購入し、自分の周囲のものを少しずつレンズに収めては想い出にしています。
(坂巻さんの家で飼っている動物たちの写真を撮ってくれました。ロバ飼っている人は初めてです。)
高校の文化祭では、音楽の先生をベートーベンに、理科の先生をビーカーに入れるといった加工した写真を発表し、みんなすごく笑ってくれたと大満足な坂巻さん。世界史の先生は、中国の穴で発見された大量の土偶に紛れ込ませたそうです。
そして、東京の大学で建築科に進学。建築に興味を持ったきっかけは、お祖母さんの家のリフォームでした。人が快適に暮らす空間を作り出すことに興味を持ち、建築士になることを志します。
東京では、初めての一人暮らしです。カフェに行ったり、友達と遊んだり、大学生活を満喫する中で、私がとても気になったのがアルバイトでした。なんと、工事現場で警備員のアルバイトをしていたと言うので、思わずもう一度聞き直してしまいました。
―工事現場の警備員って、どんなことをしていたのですか?
「近くを通る人に、危ないですよ、注意してくださいっていう仕事です(笑)仕事は単調なんですけど、工事ができあがっていくところを見ているのが面白くて。今仕事で現場に行くと、色々わかるところがあって、今の仕事に少し活きているなって思います。」
そして現在、地元・飯田市にUターンし、トライネットホールディングスに入社。営業部に配属されていますが、将来は設計に携わりたいという思いがあります。
―どうして地元に戻ってきたのですか?
「家族のいる場所に帰りたいっていう思いがまず一番にありました。そして、やっぱり生まれ育った地元で、大好きな建築の仕事がしたいと思ったからです。」
―日々どんなことを目標に仕事をしていますか?
「まだまだ漠然としているけれど、営業から家が建つ現場まで、理解できるようになりたい。今は目の前にあることをしっかりこなして、小さいことをコツコツと積み上げていきたいと思っています。」
―仕事で難しいと思ったりすることはありますか?
「学生のときは、数学でもなんでも、問題には答えがあって、自分の答えがあっているかあっていないか答え合わせができた。でも仕事では、悩んでも答えがでなかったり、正解がなかったりする。何が正しいかは分からないけれど、自分なりに悩んで、自分の答えを出していけたらと思います。あとは、自分から発信しないと何も始まらないっていうことは日々感じていて。難しいけれど、今の自分の課題はそこだと思って、できるように頑張りたいです。」
いつも謙虚で、誠実な坂巻さん。ぱっと思い浮かぶ営業マンというイメージではないけれど、家族や友達、そして地元も大事にしている坂巻さんなら、きっと信頼され、仕事にも活きてくるはずです。