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トスカーナの味を飯田で  座光寺 ARONNE(アロンネ)

イタリア家庭料理 ARONNE(アロンネ)

長野県飯田市座光寺490-2

0265-55-1503

営業時間 11:30~14:00 / 18:00~21:00

定休日:木曜日・金曜ランチ

 

飯田市座光寺、県道15号(上県)沿いのイタリア家庭料理“ARONNE(アロンネ)”オーナー、松島晴美さん。

今若い方に“上県”といっても分かりにくいかもしれませんが、鼎地区から丸山地区~松川に抜ける大きな幹線道路と中央自動車道の間にある県道15号線を、昔から地元の方々は“上県”と言っていました。“上の方の県道”という意味なのでしょうか。私の周りの方々に意味を聞いても理由はそのくらいしかわからないという結論にしか達しませんでしたが、その名の通り幹線道路から一本上がったここは、南アルプスを眺めるにはちょうどよい高さです。

この道路沿いに昨年2017年11月27日オープンしたこのお店は、イタリア・トスカーナ地方の料理をベースとした松島さんお一人で切り盛りするレストラン。

忙しい時にはご友人が手伝いに来てくださるそうですが、通常は仕入れ、調理、接客をお一人で。

「話し始めると楽しくて。手を動かしたままですみません。」

とんでもないです!お忙しい中でしたのに、関西のなまりを交えながら私の質問に丁寧に、にこやかに答えて下さる松島さんのお人柄に、まず感激しました。

さてイタリアの中でもなぜトスカーナ地方なのか・・。なぜ関西のなまりがあるのか・・。

飯田市桜町で生まれた松島さん。高校を卒業後、大阪の辻調理専門学校に進み料理について学びました。小さいころからイタリアの料理に惹かれていたそうで、卒業後は迷わずイタリア料理のお店に就職。数年後、2件目のお店を辞めた時、大きな出会いがありました。

大阪の西宮でイタリア料理店を開業しようとしていた18歳年上の女性に出会ったそうです。それまでイタリア料理を学びながらもイタリアに行ったことがなかった松島さんは「あんた、イタリア料理をやってて、なんでイタリアに行ったことがないねん!」と叱咤され、「私と行くわよ!」とイタリアへ1週間の強行二人旅が決行されました。その時行ったのがトスカーナ。その女性の友人を訪ね近くのアパートに滞在し、とにかくその地方の料理をたくさん食べ歩きました。そして帰国後、女性が開業したイタリア料理店で9年半勤め、トスカーナ地方の料理を学んできました。。

そのお店を辞めたころ、3ヶ月のビザを使ってイタリアへ1人旅し、各地の料理を食べ歩いたそうです。それも2回も!バックパッカーのように大きな荷物を背負い、イタリアで出会った友人宅に泊まったり、電車やバスを乗り継いで各地を転々と旅しながらイタリア料理を食べ歩いた経験は、今の松島さんにかけがいのないものとなっています。

そんな様々な経験を経て、昨年4月に飯田に帰郷されました。開業の場所を探していた時にお父様がたまたまこの場所を見つけて下さったことでトントンと話が進み、内装のリノベーション工事も友人の紹介で業者さんにも恵まれたそうです。そして昨年11月にご自身のお店を故郷・飯田にオープン。

30人超の店内は間接照明の温かい雰囲気。至る所にイタリアを思わせるものが飾られています。

  

お料理を頂く前にいろいろとお話をお聞きしていた私は、松島さんが厨房に入られた途端、取材ノートにペンをはしらせていたのですが、厨房から聞こえてくる軽快な調理の音にペンも止まりました。料理は音でも楽しめます。

お店に入ってすぐにカウンターの上にあったのがこの“パーネトスカーノ”。塩も油も入れないトスカーナ地方のパン。お料理の味を邪魔しないシンプルな味のパンです。前菜に登場しました。右はイタリア産の生ハム。下の写真の機械でスライスしたものがすぐに出されます。塩加減と口溶けの良い油の乗った生ハムは、ワインに合うでしょうね~。

  

前菜です。茄子とピーマンはガーリックがきいたソテー。オレンジ色の物はカボチャ。黄色はジャガイモとチーズのオーブン焼き。フランスパンにのっているのは“鶏肝のブルスケッタ”。私はこれを食べたくて!ここで頂けて感激でした。

本日のランチ。“ペンネ 白いミートソース”。もちもちして歯ごたえのあるペンネにお肉の旨みが浸み込んで・・最高でした!

デザートはティラミスとリンゴの入ったケーキ。松島さんはお料理に使う材料や野菜はできるだけ飯田市下伊那の物をと、毎日地産の物を買い付けに行きます。これまで頂いたお野菜はほぼ地元のもの。そしてこのケーキのリンゴももちろん地元の知り合いのリンゴ園のもの。

お店の入り口に小さな菜園を作って、今年はズッキーニと米茄子にチャレンジしたそうです。この米茄子もお料理の一品になります。

 

お店のお名前、ARONNE(アロンネ)の由来は?

「イタリアに一人旅をしていた時に出会った友人のお店の名前を頂きました。そのお店のお料理を食べたとき、ほんとの美味しくて!涙出ましたもん。その友人のお店の創業者だったお父さんの名前がARONNEさんで、イタリア人は開業するときに自分の名前を付けることが多いんです。今回私はお店の名前を迷ってて。“はるみ”じゃスナックみたいだし・・。それで友人に相談したらARONNEにしていいよって!そのままロゴも使わせていただきました。」

お店を入るとすぐにこの絵が飾られています。イタリアのARONNEのお店に飾られていたもの。イタリアの画家PABLOKASO-orvietoさんがARONNEを描いた色彩豊かで、ユニークなモチーフ満載の楽しい絵画。これを松島さんが気に入っていといことを知っていたオーナーである友人が、帰国の際に下さったそうで、今はお店の中で日本のARONNEと松島さんを優しく見守っているようです。

「大切な友人との出会いがあり、ここまでのいろんなご縁に助けられ、今ここにたどり着いたと思います。ラッキーをこんなに使いすぎちゃっていいんか?って思うんですよ。」

出会いやご縁を松島さんご自身が大切にされてきたからこそ、それらが結ばれていっているんだと思います。

自分のやりたいことについてとことん進み、たくさんの経験のを積まれたのち新しいスタートを切った今、これまで以上に充実した時を過ごそうとされている。中学生のころに決めた道を今邁進している。

既に40歳を過ぎた自分にとっては、そうであることはもう無理でも、自分の息子たちがそんな夢を持ち、実現のためにとことん進む人生であってくれたらいいなぁなんて思います。

 

気取らないお人柄で、丁寧なお仕事で。豊富な経験を生かされ、今を大切にされて。

この先も時々お邪魔して、お料理を頂いきながら松島さんにお会いしに行きたいと思う場所です。

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