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飯田人通信Vol.7 「小林睦夫さん、牧子さん」 カフェレストランそらくぼ オーナー

下伊那郡豊丘村、山頂から麓まで広がるこの地域は、天竜川を挟んだ飯田市のお隣です。

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今回ご紹介するのは、「山のギャラリー&カフェレストラン そらくぼ」を経営するご夫婦です。そらくぼは、山を両手に伊那谷を流れる天竜川、そして中央アルプスと南アルプスを一望できる小高い場所あります。

ホームページの案内通り、天竜川を渡って、5km程山の上へと登ります。細い分かれ道も多く、迷わないか不安でしたが、「そらくぼ」とかかれた小さな木の板にあちこちで助けられました。なんだか小さな宝物を発見した気分を味わいながら、山はだんだんと開けていきます。

 

そして到着しました!可愛らしいガラスが埋め込まれた道の上を通って、入口まで。

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山のギャラリー&カフェレストラン そらくぼです。

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ぱちぱちと鳴る薪ストーブの音と、ジョンレノンがBGMの店内は、木のぬくもりがとても温かいログハウス。

ここを経営しているのが、陶芸家の小林睦夫さんと、ガラス工芸家の奥様、牧子さんです。

大阪出身で都会育ちのお二人が豊丘村にやってきたのは、20年前。バブルが終わりを迎えるころ、話題になっていた田舎暮らしに興味を持ち、長野へとやってきました。山のない町で育ったお二人は、スキーで白馬へと遊びに来るうち、のんびりと過ごす田舎生活に憧れて、長野への移住を決断しました。

「のんびりした暮らしかと思ったらね、意外とそうでもなくって。」

おだやかな雰囲気を持つ奥様が喋る大阪弁は、優しく、心地よい時間の流れとともに沿うようです。

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「春は作品を作って、4月にはクラフト展。自生している野ブキを取って、それが終わるとクワの実を収穫。5,6月は都会から中学生が田舎暮らし体験で来るでしょ。梅の収穫と梅干作りを終えるとまた作品を作って、9月に道の駅で販売して、草刈してるともう冬。薪を割ってなんだかんだしてると、もう春になっちゃう。自然に追い立てられながら、一年ってあっという間なんよ。」

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お店に並ぶ牧子さんと睦夫さんの作品。陶器もガラスも、自然を感じさせてくれます。

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都会から信州へ移住されている方に、どうしてわざわざ田舎へ?と質問すると、みなさん揃って「山に憧れて。」という答えが返ってきます。小林さんご夫婦の暮らしをお聞きしていると、お二人が自然に倣って、風の向くまま生活している様子が伺えます。それは、一度都会という自然に逆らった生活環境の中で、利便性よりも、原点に戻った生活が性に合っているという印象を受けました。

小林さんご夫婦も、自然を大切に、共存する生活がしたい、という思いが根底にあります。ご主人である睦夫さんは、「自分の身の回りにある自然を大切に」という言葉をテレビで聞き、とても共感したと言います。そんなお二人は、田舎の生活を体験してもらうため、都会から中学生を受け入れています。自然の大切さを学んでもらうのももちろんですが、田舎の生活しか知らない息子さんに、いい刺激があれば、という思いもありました。

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(店内の音楽を流すのは、ご主人の担当。昔はロックミュージシャンをやっていたそうで、棚にはCDがたくさん並びます。)

―田舎に移住するって、とても大きな決断だったと思うのですが、不安ではなかったですか?

「勇気は要りましたね。でも一人じゃなくて、夫婦二人だったから。どこへ行っても大丈夫かなって思ってました。小さい子供がいたのでその面では不安だったけど、子供って適応力がすごくて。大阪弁だったのに、こっちへ来たら一ヶ月もしないうちにこっちの言葉を覚えて喋っていましたね。そうしないと仲間に入れないっていうのはあったと思うけど、やっぱりすごいなあって感心しました。」

―お二人は、都会から田舎に来て、不便だったりなじめないと思うことはありましたか?

「特に不便と思うことはなかったですね。なじめないことというか、価値観の違いから理解できないことは、少しあったかしら。今でも、そういうことはやっぱりありますね。」

―たとえば、どんなことですか?

「子供のことなんですけど、たとえば保護者同伴なしには村から出てはいけないとか、出歩くときは制服を着ないといけないとか。中学生のころだったか、一度、友達同士で映画を見に行きたいというので、快く送り出したら、先生に見つかってしまったと帰ってきました。何がいけなかったかなと理解するのが大変でしたが、それは仕方のないことなので、郷に入れば郷に従えというか、田舎に移住するからには、そういう気持ちでいないといけないかもしれないですね。まあ小さいことなので、そういうものかと思っています。でも、お互いに違うものを少しずつでも理解していけたら、やっぱり一番いいですね。」

同じ国でも、地域が違えば、文化も価値観も違います。そんな中で、お二人は異なる習慣に奮闘しながらも、都会だと希薄になりがちな、地域の中での横のつながりを大事にすることに魅力を感じ、田舎暮らしを楽しんでいます。特に、自分たちで作った作品を道の駅などで売るとき、都会だと、隣の工芸品を売っている人とはもう二度と会わないこともあることもあるそうですが、こちらでは長い付き合いになるようです。家と家は距離があっても、人とのつながりは深く、濃いものがあり、田舎じゃ寂しいんじゃないかと思われるけど、そんなこと全然ないのよ、と奥様の牧子さんはとても笑顔です。

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(そらくぼで頂いたランチメニュー。パンは座光寺にあるパン屋、玄パン工房バオバブさんから、生ハムはご主人が燻製しています。)

 

?「そらくぼ」は、もともとはお二人の工芸品を展示するギャラリー兼居宅でした。都会から友人が遊びに来るたび、展望の良さと、二人がこだわりぬいて建てたこの家なら、カフェにするべきと説得され、ご主人が生ハム、奥様がケーキを担当し、カフェ・レストランを始めます。

ログハウスに使われている木材から、窓枠、キッチンなど、海外から輸入。間取りを決めるところからデザインまで、お二人で考え、建てた家です。

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「最初は全部の窓にカーテンを付けたんだけどね、お隣さんがいないでしょ、だから必要なくなって(笑) 結局、飾りとして一つ残しただけなの。」

―この家、とても暖かいですね。うちは、もっと寒いです(笑)

「窓は二重サッシで薪ストーブだから、家の中は暖かいでしょ。おまけに、夏はとても涼しいからエアコンもないの。とても過ごしやすいんですよ。」

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もともと自宅だったため、キッチンとカフェスペースがつながっています。絵本の中から出てきそうな可愛らしいこちらのキッチン、普通ならキッチンを木製にすることはできないのですが、山の上で建築条件もないため、法の規制に縛られず、自由にデザインすることができたと奥様がとても嬉しそうでした。

キッチンにはいつも、ご主人と二人で立ち、料理をするそうです。

私が頼んだランチも、お二人でそれぞれ分担し、サラダ、豚の角煮、おこげのスープなど、どれもとても美味しかったです。特に、ご主人特製の生ハムは、厚みがあって、塩加減が体に沁みて、もうとっても美味しかったです。次回は、奥様特製のケーキも是非食べたいですね!

 

陶芸とガラス工芸 雑貨 カフェ・レストラン ギャラリーの店「そらくぼ」

〒399-3202 長野県下伊那郡豊丘村神稲10027-7

TEL&FAX 0265-35-1173

ホームページ http://sorakubo.web.fc2.com/index.html

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