2019年3月10日、飯田市中央通り4丁目に『たこ焼きハウス デコちゃん』がオープンしました。
これまで移動販売車で各地のイベントや商業スポットなどで販売をしていたデコちゃんですが、この度飯田の玄関口、飯田駅前のスクランブル交差点角にお店を構え、ここに行けばいつでもデコちゃんのたこ焼きが食べられます!
オーナーの田中晃さん。タコのかぶり物がお似合いです(笑)
「結構これを被ると喜んでくれるんで、移動販売車でイベントに参加させてもらうときは被るんですよ」
小学校時代からの夢は板前さん。自身のお父様のお仕事は全く違うご職業で、いづれ家業を継いでいく身と、その夢を自分の中で封印していました。
“いつか食に関わる仕事がしたい” “多くの人と関わる仕事がしたい” その思いは消えることなく田中さんの中に残り続けていました。
一念発起したのは9年前。
移動販売車を使って、あきらめきれなかった“食”の販売をスタート。田中さんの夢がかなった第一歩でした。
ところで”デコちゃん”という名前の由来は?
「デコレーション、デコラティブとか、人生デコボコとか・・。いろんな意味を込めていますけど、やっていくうちにいろんな人と関わって、たくさん装飾されて、地域の役にも立てるようになっていきたいなぁと思って付けました」
お祭りやイベント会場、商業施設の駐車場でたこ焼きやドリンク、かき氷の販売を始め、様々なところに出向いていき、徐々に”デコちゃん”の移動販売車は飯田下伊那のイベント名物に。デコちゃん目がけてお客さんが集まるようになりました。
“食”の世界で働きたかった気持ちは基より、”食”で地域に何か役立つことがあればと思っていて、メニューもいろいろ考えたそうです。
出来たのが飯田名物、おでんのネギだれをトッピングしたたこ焼き。あるイベントで消費しきれなかったネギだれをたこ焼きにかけて食べてみたら、美味しかたぁ~!
ふとしたきっかけで、飯田の名物を取り入れた商品を生み出すことができました。私も頂いてみましたが、ネギだれ好きにはたまらない。生地にはそば粉が入っているというのも長野らしい。
そういえば今までなかったなと。美味しく頂きました。
今回飯田の駅前でお店をオープンすることになり、その場所で以前商売されていた方の気持ちを継承しようと、そば粉を使ったこんな商品も!
そば五平だんご 味はくるみ味噌(左)と、みたらし(右)。半殺しにした五平餅のご飯にそば粉を練りこみ、丸くして揚げ、串にさしてたれをかけ・・。
アイスコーヒーと一緒に店頭で出来たてほかほかのくるみ味噌バージョンを頂きました。
簡単に食リポさせていただきますと、「サクっ!アツっ!モチっ!」です。絶品です!
上の5本は家族にお土産で持ち帰ったのですが、子供にも大人にも大好評!今度は店頭で出来立てを食べさせてあげたい。
駅前という立地で旅の方に味わっていただきたいですが、地元の方にも味わってほしい。飯田の名物になってほしい。そんな商品です。
これらを大阪の”粉もん”ならぬ、”そばもん”と称されているそうです(笑)
ジェラードにも地元の果物を入れたり、コーヒーもインスタントではなく豆から挽いた粉から淹れたてを提供。夏の時期はかき氷も。イートインスペースもあり、お一人でも、仲間とでもゆっくり頂くことができます。
私の高校時代にこんなお店があったらなぁ~と(笑)
ソフトクリームが溶けちゃった・・みたいな椅子だそうで、店頭で腰掛けながら飯田のこんな景色を眺めながら味わうのも。
ご夫婦で切り盛りし、田中さんを中心にお二人で試行錯誤しながら新しいメニューを考えたり、チャレンジしたり。これまで9年間いろんなことがあったと振り返られますが、いまこの”食”の仕事で生きていくことに、毎日楽しさを感じているそうです。
「うまくいくこともいかないこともありますが、いつまでも謙虚な気持ちを忘れずにチャレンジし続けたいです。そして飯田下伊那や天竜峡など、地元を盛り上げる企画に携わっていきたいですね。いろんな人と意見や情報の交換をしながら活性化していきたいですし、私の販売する商品がその一助になればありがたいです」
ご自分の長年の夢を叶え、地域の発展にも心を向けていく。
田中さんの中にはいろんなアイデアが浮かび、チャレンジされています。ご自分のお店の為でもあり、地域の為のものでもあり。
それら全てご自分の叶えた夢が原動力となり、楽しいからこそ新しい発想を生んでいく。
うらやましい。仕事はそうでありたい。
そう思う取材となりました。ありがとうございました。
“そばもん”の新名物。おすすめです!!
たこ焼きハウス デコちゃん 飯田駅前店
飯田市中央通り4丁目40 ステーションスクエアビル1階
070-3339-3156 営業時間 9:00~20:00 火曜日定休