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築200年の町屋がゲストハウスに  YAMAIRO GUEST HOUSE

飯田市八幡町にゲストハウスが誕生!

そんな情報を聞き、早速お邪魔してきました。

YAMAIRO GUEST HOUSE(やまいろゲストハウス)

国道151号線から1本入った旧街道にそこはあります。

 

まずはゲストハウスとはどういったものかということから。

いわゆるホテルや旅館のような宿泊施設のこと。

ただ、一番のメリットは宿泊費が安い!素泊まりの料金で3000円~4000円くらい。

そして宿泊客やオーナーとの交流がしやすい。

宿泊部屋は同じ部屋に複数人寝泊まりする形態(ドミトリーといいます)

館内施設は共同使用......など。

 

面白いですね。楽しそう!

海外では昔から親しまれていた宿泊の文化ですが、最近は日本でもそしてこの長野県でも増えてきている形です。

オーナーの中村瑞季さん。

今からちょうど1年前、パートナーの高橋直也さんと共にここをオープンされました。

「いろんな方とのご縁でここまで来れたと思います」

大学で空間デザインを学び、設計事務所に就職。発注されたデザインを形にするといった仕事をする中で、自分のデザインを形にしてみたいと思うようになりました。

会社を退職後、ドイツに1年間のワーキングホリデーで行っていた時に日本茶のカフェで働いていました。そこはバーカウンターのみのカフェで、抹茶や緑茶などを本格的な形で提供していたそうで、バーのバーテンさんがお酒を提供するように、店員が抹茶を立てたりしてお客さんに楽しんでもらう形。お客さんは店員さんともそこで出会った方同士でも、気楽に会話を楽しむ空間になっていたそうです。

またその間にイタリアへ遊びに行く機会があり、そこで泊ったゲストハウスで年配の女性オーナーがいろんな国の方と気さくに触れ合う姿を見たことも大きな刺激を受け、これらの交流に触れて「日本でこんな交流の場をつくれたら」と中村さんの中でビジョンが膨らんでいきました。

 

帰国後飯田に戻り、中村さんのビジョンは具体的な方向へ進んでいきます。

この飯田でゲストハウスはできないか。

まずは起業・創業を考える方を対象にしたセミナー『いいだ創業塾』に通い、物件探し。

当初は豊丘村にある祖母の古家を改装しようと考えていましたが、実用できないことがわかり断念。

途方に暮れる中で、空間デザインを手掛けられる東野唯史さんとの出会い。それが中村さんのゲストハウスの夢を大きく動かしていきました。

東野唯史(あずのただふみ)さんはRe Building Center 代表。『ReBuild New Culture 世の中に見捨てられたものに価値を見出し、もう一度世の中に送り出し、次の世代に繋げていく』この考えの元、人、地域にとってのいい空間づくりを目指し、古民家のリノベーションなどを手掛けてらっしゃる方。

中村さんの考えるものにピッタリな方です!

なんと中村さんが会いに行った前の日に、ちょうど飯田の物件の相談を受けていたそうで!そこへ繋いでくれて。

その相談をしたのは八幡町の町の保存に取り組む『八幡やらまい会』の奥田さん。その奥田さんは中村さんの高校の同級生だったぁ~!!

こんな偶然あります?! 数日の間に一気に点と線が結びついて。 鳥肌が立ちそうな偶然・・いやこれは運命ですね。

中村さんはこの運命的な出会いの中で漠然と「私はここでやるべき?やるんだな・・きっと」と感じたそうです。

それが旧犬塚家。築200年の町屋でした。

「リホームは約200年分の埃と建物の修復との闘いでしたが、東野さんや、手伝ってくださる方々、地域の方々の思いや協力などの支えがあって、何とか乗り切れました」

苦労の末、無事に2018年5月オープン。

昔ながらの町屋がそのままに立ち並ぶ一角、築200年の商家は生まれ変わりました。

 

 

苦労を重ねて完成した空間は、子供のころ遊びに行ったおじいちゃんおばあちゃんの家を思い出す佇まいと香りと。

 

誰が来てもくつろげる場所。

 

センスの良さと、懐かしさの共棲。

 

2階の寝室もおしゃれにリノベーション。壁などご自分たちで塗ったり修復した感じが、また味わい深い。

日本家屋の強さと魅力を存分に味わえるようなところ。

YAMAIRO GUEST HOUSEは そんな場所です。

 

高橋さんがやられている夜の『ちょい飲み屋』。宿泊の利用はもちろん、地区の皆さんや、外からふらっといらっしゃる方もいます。

おススメは餃子。

県外の方はもちろん、日本全国、そして海外からのお客さんもいらっしゃるこういったゲストハウスでは、夕食を食べたり、夜ちょっと飲むという時間が一番の交流の場。

中村さんと高橋さんお二人のおもてなしの想いが人の集いを生んでます。

夕暮れ時、温かい明りの灯ったゲストハウスの中から、笑い声や楽しい会話が聞こえて来そうです。

 

「ゲスト(宿泊者)の皆さんの”よかったよ、ありがとう”というお言葉にも励まされますし、地域の方や支えて下さった方々のおかげで今があると思います。お世話になります~と言ってお越しになる方々も多くて、肩ひじからずに、家族のようにくつろいでいただきたいです」

今自分のやりたいことができる空間がこのようになった今、自分にまだできることがあるのではないかと探していきたいという中村さん。

31歳とは思えない行動力とバイタリティ。優しく微笑むその華奢な佇まいの中に、大きなパワーがあふれます。

これからのより一層のご活躍、楽しみです。

 

個々の時間を大切にする旅もあり。

人々との交流を楽しむ旅もあり。

旅の宿には様々な形がある。

勉強になりました。ありがとうございました。

 

 

YAMAIRO GUEST HOUSE (やまいろゲストハウス)

長野県飯田市八幡町2035   TEL  0265-49-8187

Hostel 泊るところ  ドミトリー 1泊 3,200円~

Pub ちょい呑み屋  18:00~22:00(LAST オーダー 21:30)

 

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