地方の公共交通機関の事情は良くありませんが、駅前はやっぱり駅前で、歩くと楽しい発見があります。
そこを努めて歩くようになったはここ最近。
ちょっとした旅行でも、全く知らない駅前を歩くようして、情報源をグーグルにしてしまっている自分を反省しているところです。
かといって普段、生活している場所は、たとえ有名な名所や旧所があっても、行こうと思えばいつでも行けると思ってしまって、案外行かないことも。
これまで街へのアクセスの仕方を変えて、もっとポジティブに街と関わっている最中です。
都会の駅ビルや駅前の常にアップデートされている街は街で受動的な楽しさはありますが、積極的な遊びには欠けて、うなる面白さには…。
と、思える方は是非、電車に乗り、行ってください知らない駅。
何処にいっても、その町の中心となっている駅は、整然と区画され、1丁目1番地にはやっぱり、歴史ある老舗の店舗があります。
今でも、カフェ文化と酒飲み文化の1丁目1番地ではないでしょうか。
今回の駅は、JR飯田線の飯島駅(長野県上伊那郡飯島駅)。
無人駅が地方で趨勢となった令和。ありました「きっぷうりば」。
当然に自動販売機ではなく、有人で、待合室も昭和の雰囲気のままにありました。
あてもなく駅前をフラフラすると、喫茶店、和食、居酒屋、観光案内所といろいろありました。
地方の難点と言えばまとまった繁華街がないことこくらいですが、似たような店ばかりでなく、個性が圧倒的にトンガっている店が多いのも事実です。
トンガっていなければ、効率と価格のチェーン店に淘汰されてしまうのである意味当然ですね。
とんがり方はその店の個性ですが、オーナーの経歴、デザイン、美味しさ、ボリュームといろいろあります。
住宅街の真ん中に新店オープンの雰囲気が漂うラーメン店があったので、今回はそこに決めました。
醬油、みそ、塩と一通りありましたが、今回は醤油ラーメンを注文。
運ばれた醤油ラーメンが入った器は円錐形に近く、白のスッキリしたデザインで都会的な雰囲気を出しています。
まずはレンゲでスープを。
フーフー、ズズー。
「あー」っと、冷えた体にあっさりしすぎず、かといって脂がしつここくないスープが染み渡ります。
丁寧な仕事を感じさせるスープの下にひそむラーメンを持ち上げ、空中にさらし、うまさに納得。
あとは一心不乱無我夢中で一気に。気がつくと、どんぶりの深い底がうっすらと見えていました。
ラーメンの後は冷たい水が大活躍します。
外の寒さのことはすっかり忘れ、ゴクッと飲んで、入口のレジに向かいました。
地方の駅前も、やっぱりいい!
「明日」が見えた発見に、一人納得した一日でした。