飯田市 不動産・土地・賃貸・物件情報

株式会社トライネット不動産

長野県飯田市、南信州で土地・家・賃貸物件をお探しの方はお気軽に相談ください。
ここにない物件もご相談に乗ります!

土日祝日・定休日
BLOG 伊那谷満喫倶楽部

飯田人通信Vol.12 「上遠野 哲郎」さん ラーメン屋ツキフクヤ 店主

IMG_0660

「ツキとフクがありますように。みなさんにも、私にも」

飯田市から、天竜川を跨ぐ阿島橋を超えると、すぐ右手に見える「ツキフクヤ」の看板。
喬木村にオープンしてまだ2年弱のこのラーメン屋を営むのが、店主の上遠野哲郎さんです。

福島県で生まれ、25年間過ごした東京を離れ、Iターンとして南信州に越してきたのが3年前。
オープンからまだ2年、最初の1年は広告も出さずに地道に営業していました。
暖簾をくぐるお客様が一人二人と増え、今では平日でも11時半のオープンを迎えると、お腹を空かせたサラリーマンで店はあっという間に賑やかになります。

私はラーメンに詳しくないですが、飯田市には味噌ラーメンが多い気がする一方、ツキフクヤのラーメンは「醤油」「とんこつ醤油」、それにつけ麺とシンプルなメニュー。
たれを注ぎ足しながら、豚は地元のお肉やさんで、やわらかいチャーシューもツキフクヤのオリジナルです。
Iターンでわざわざ飯田にやってきてラーメン屋をしているのだから、テレビでみるような情熱的な修行でもしたんだろうかと勝手に想像が膨らみましたが、柳のようなしなやかさのある店主さんからは意外な答えが返ってきました。

IMG_0658

「料理屋さんでは創作料理を作っていました。メニューにはラーメンもありましたが、開発担当だったので何かを作り出す中でラーメンには興味を持ちました。いつか店を出したいという思いがあったので、色々と店を周って勉強しましたね。」

黒塗りされた柱が、シックでモダンな印象があるからでしょうか。
清潔感がある店内は、女性も気軽に入れる印象です。
加えて、店主さんの謙虚で柔らかい物腰の接客は、ラーメン屋に一人で入ったか細い心を温かく包んでくれました。
豚骨スープも、なめらかでとろみがある、出汁がよく効いた優しい味。
ついついスープまで飲んでしまい、心も体もあったまりました。

お客さんからも、感じの良さがとてもいいと評判の上遠野さんですが、若い頃の上遠野さんは、バイクに跨り北海道から沖縄まで、テントを張りながら10年も生活していたといいます。
沖縄ではサトウキビ畑で住み込みで働き収穫を手伝い、稼いだお金で野菜を買い、魚は海で自分で釣って食べる生活でした。
カセットコンロを使いこなせば、鍋でご飯でも料理でもなんでもできたというから、そのサバイバル技術には驚きです。

「釣った魚は、あんまり美味しくなかったんだけどね。」

IMG_0653

いろいろと、世界を見てみたかったという上遠野さんは、神戸から海を越え上海、台湾へと渡り、ラオス、カンボジアとアジアを周遊しました。とにかくお酒は不味かったそうですが、アンコールワットでは、説明のできない空気感やエネルギーを感じたことが特に印象に残ったと言います。

そんなバックパックを背負って日本や世界を渡り歩いた上遠野さんが南信州にたどり着いたのは、喬木出身の奥様の地元で、自然に囲まれた環境で子育てをするため。
5歳になる息子さんは、走り回れる自然環境の中、のびのびと育っているそうです。
たまのお休みは、息子さんを公園に連れていったあと家族で外食するのが楽しみなんだそう。

新しい土地でお店を出すことに不安があったのかなと思ったのですが、新しい環境で何かを取り組むことは、楽しんでしまうそうです。ここだけの話、次に何かまた違うことをやってみたいと密かに思っているというから、どうなるのか楽しみです!

▲PageTop

トライネットグループ

グループサイトマップ