南信州のアルプスに囲まれて
澄んだ空気の中、古民家で自然に倣って暮らしたい・・・
そんなスローライフを夢見ても、実際に引っ越すとなると
知らない土地、仕事、生活・・・不安なことも多いはずです。
その不安をみごと払いのけて、田舎暮らしのため飯田市に引っ越してきた方をご紹介します。
三重県出身の長谷川一矢さんは、学生時代からアウトドアのビジネスを学び、専門店で働きながら登山、マウンテンバイク、フライフィッシング、ボルダリング、キャンプなどとにかく外で遊ぶことに全精力を使っているというとってもパワフルな方。
仕事も趣味もアウトドアなら、長野へ遊びに来るのは自然の成り行きでした。
その際に、山に囲まれた中山間地という信州独特の地形にとても魅力を感じ、あっという間に虜になってしまったそうです。
まずは同じようにIターンで暮らしている方を探すと、大阪から飯田市の千代で田舎暮らしをしている人を見つけ、早速話を聞きに伺ったそう。
話を聞いていくなかで親交も深まり、奥様も一緒に飯田市上久堅に腰を据えることを決めました。
勤めていたアウトドア専門店は辞め、飯田市の新規就農を応援する制度を活用して農業を学び始めたところ、面白さにすっかりはまり、今では農家として米、白ネギ、西洋ナスを生産しています。
まだまだ改装中ですが、築200年の古民家も手に入れてすっかり田舎暮らし満喫中の長谷川さん。
薪でお風呂を沸かしたり野生の動物とも隣り合わせの生活に「カルチャーショックも多々」と笑っていますが、
旬の野菜が食卓に並び、陽が昇るとともに起きて陽が沈むと休息の生活がとにかく人間らしいと、とても満足そうに話してくれました。
「田舎暮らしってのんびりしているかなあと想像していたけれど、畑に公民館の役員と、地域の活動がとても忙しくて、町での生活の方が正直のんびりしていたと思います(笑)」
そんな暮らしの中にはIターンである長谷川さんならではの視点もいくつか。
「ハロウィン用のかぼちゃを育てていて、夏に収穫したものをハロウィンの時期にイベントとして使っています。日本ではあまりなじみのないイベントですが、昨年はかぼちゃをくり抜くところから始まり、地域の方にも協力してもらって、子供たちがいろんな家を周ってお菓子をもらいました。子供たちもとても喜んでいて、いつか上久堅という地域からもっと広げたい。こういったイベントを考えて、ビジネスにしていくのが目標です。」
また、こういう田舎の暮らしを多くの人に知ってもらいたいと、ゆくゆくは古民家を改装して農家民宿を営みたいという目標があります。
「自分がIターンだからこそ、田舎暮らしの良さを人に多く伝えることができるとおもうんです。今やっている味噌作りのスクールだったり、果物狩りだったり楽しめることは本当にたくさんあります。都会でせわしく生きている人が、束の間の休息に、リフレッシュしてエネルギーをしっかり蓄えてもらえたら嬉しい。」
長谷川さんが、こんなに生き生きとしている理由はなんだろう・・
と話をしている時に思っていました。
お会いした奥様も、笑顔がとても素敵で、私まで元気をもらえました。
Iターンで見知らぬ土地に引っ越してきた長谷川さん一家ですが、地元の方からはとても温かく受け入れてもらえたそうです。
お子様が産まれた時も、自分のことのように地域の方に喜んでもらえて、とにかく周りの方の助けがあるから自分たちが生活できている、と実感したそうです。
そうやって地域の方と深い絆で繋がって、家族で生活できることが幸せの秘訣なのかなとしみじみ思いました。
長谷川さん一家の、田舎暮らし奮闘記
農業や日々の暮らしのことなど、読むと元気になるブログを、是非みなさんも読んでみてください(^^)
古民家そより