夏休み真っ只中!太陽にジリジリと照りつけられる日々が続いています。
夏と言えば、レジャーやイベントが満載!
大人になった今でも、レジャーに出かけるため、少し早起きして感じた夏の空気の香りとそこにある高揚感は、この季節がくると必ずやってくる記憶となっています。
子供たちにとっても大人にとっても、何かを感じる楽しい夏休み!
夏をもっと楽しく盛り上げようと、8月1日と2日、飯田市美術博物館でユニークなイベントが開催されました。
今回レポートするのは、子供たちの好奇心をぐっと刺激する、美博まつりで行われたワークショップの一つです。
私、山口がスタッフとして参加してきたのは「空き家」をテーマにしたワークショップ。普段の仕事柄、どうしてもテーマがこのようのものになってしまいます。
昨今、空き家問題がクローズアップされ、報道を通してご存じの方も多いと思います。この飯田市でも空き家は年々増えつつあり、例外ではありません。
しかし、空き家の中には時を経ても風化せず、その経過が建物に絶妙な風格を与え、時間しか作り出せない魅力があるのも事実です。
ワークショップでは、そんな「魅力的な空き家」を模型にし、子供たちに親しみを持って遊んでもらいました。
飯田歴史研究所の方が選んだ、どれも古くて味のある建物。
ただ見ているだけではどれも一緒に見えてしまいますが、模型にしてみると、自分が知っている家の造りとは全然違うことが良くわかり・・・そして難しい!
建物の説明を受けている子供たちの目は真剣そのもの。
模型によって製作時間は異なり、大体1時間から2時間ほどですが、難しいものもあります。
「これは一番難しくて、3時間くらいかかっちゃうかもよ」
というスタッフの助言が、逆に小学生のチャレンジ精神に火をつけてしまい・・・
「絶対にこれに挑戦する!」
と言いだしたらもう周りの意見は取り入れてもらえませんでした。
一緒にいたお父さんは、腕時計とにらめっこです。
苦戦しながらも、難しい課題に挑戦する子供の姿は、大人にもいい刺激を与えてくれますね。
それにしても、子供たちの覚えの早さには驚きです。
まだまだはさみやカッターが使い慣れなくても、一生懸命取り組む姿もありました。
模型作りは、完成していく様子が目に見えてわかるので、子供たちの集中力もなかなか途切れません。
そして、完成したら、この笑顔(^^)
この笑顔が見れただけで、夏の疲れも吹っ飛びました。
そして後ろでは、子供より夢中になっているお母さんの姿がチラリ。
二人で協力して一つの模型を作っているチームもありました。
16時からはプラネタリウムを見る予定があるらしく、「あと10分しかない!」と、とんでもない集中力と協力プレーであっという間に模型を完成させると、颯爽と走り去っていきました。
最近の小学生は、なんとも忙しいようです。
そんな中、一番の真剣な姿を見せてくれた彼は、一人違う世界にいるかのような空気を出し、その真剣な眼差しに関心した大人が自然と周りに集まるも、まったく視界には入っていないようでした。
ちょっとの失敗にもへこたれることなく貪欲に取り組むその背中は、とても頼もしく、思わず見守っていたくなりました。
夏休み、いろんな過ごし方があります。
身近にこんな面白いワークショップもあるので、今後もいろんなイベント情報をご案内していこうと、自分の好奇心をかき立てられました。
日時:2015年8月1日・2日
場所:飯田美術博物館・飯田市立中央図書館
主催者:飯田市美術博物館